名は呪い。あえて、タイトルを持たない生き方
名は呪い。漫画「陰陽師」の有名なセリフ。
日本には、古くから、本名を隠す習慣があった
名やタイトルを持たない人生も、またいとおかし。
「あなたは何をする人ですか?」
と聞かれたので、私は、私の日々を一緒に過ごす人や、一緒に過ごしたいと思う人や、私の世界を一緒に作ってくれる人たちの写真を並べてみることにしました。
去年の11月のAirbnb Openというイベントがあって、それに参加した日本から来たAirbnbのホストさんが、共通の友人を通して、我が家に遊びに来てくれました。
その時に、他のホストさんたちもやってきて、私たちは、カズンズというグループを作りました。民泊のAirbnbを始め、もっとシェアリングのコンセプトを広めて、住みやすい世界を作っていこうといういうことで。
巨大ポッキーの箱で作ったカズンズの看板。Airbnb Openの時に、持って歩く。
「カズンズ」というネーミングは、友達以上、家族未満、つながっているけど、いっつも一緒じゃなくてもいい、でも、時々会ったりする、ちょうどいい関係ということと、そのつながりで、いざという時は、お互い助け合ったり、協力しあったり、できたらいいね!というイメージでつけました。
そして、カズンズとして、日本の稼業のお手伝いをするネットワークを作ったり、
継いでくれる人のいない第一次産業などの問題点を調べて、できることをしてみようということで、まず、最初の企画として、牡蠣ツアーというのを立ち上げました。
ちょうど、共通の友人を持つ彼女の友人で、うちから車で10分のところに住んでいるマリちゃんが、牡蠣が大好きで、牡蠣ツアーを企画することにしたのです
で、たまたま二人が気になっていたトーランスという町にできた牡蠣ショップを訪ねて行ったら、なんと、私たちにもお手伝いできることがたくさん見つかったのです。
このトップの写真は、昨日の日曜日、そのお店が出店しているイベントで、マリちゃんと、オーナーのマークさんが牡蠣をシャックしているところです。最初に持って行った牡蠣がお昼過ぎには完売するという、大盛況ぶり!
二人とも、とても素敵な、牡蠣Loverです。
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次の写真は、うちのゲスト(民泊やってます)です。
アディは、某IT系の大企業のセールスマン。会社に毎日通うのではなく、いつも、ネットで仕事してます。
去年の11月から滞在している彼は、陽気で、スノボーしに週末は山に行ったり、毎日ジムに通ったり、時間のある時は、スタートアップコンテストなど、ネットで見つけた面白そうなイベントに参加したり、クラブに行ったり、趣味も多彩で、元気な青年です。
今日は、そのアディの誕生日。
ジムの帰りに、大量の健康食品を買ってきて、撮影中。
"This is my birthday present for me! "
今日は、昨日まで長期滞在していた、ニューヨークのジャズミュージシャンの使ってた部屋に移ります。
”You got a new room for new you! Sounds good?"
彼がリクエストしていた部屋を提供するのが、私たちからのプレゼント。
そのジャズミュージシャンも常連さんで、サーフィンしにウチに定期的に来るようになりました。次回来る時は、ピアノのある家かレストランで、彼のライブを企画しようと話しています。
Happy Birthday, Adi!
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私がやってる民泊「チャノマハウス」には、毎週金曜日に、ロサンゼルスの人気フードトラックKOGIがやってきます。
なんで?という問いに対する一番短い答えは、フードトラックが好きだから。w
一番長い答えは、私もフードトラックをやってて、そもそも、このチャノマハウスの物件を見つけたのも、自分のフードトラックを置きたかったから。私のフードトラックは、ストリート復活を目指して、今、修理を待ってるところです。
なんでフードトラック?と、突っ込まれると、「移動できるものが好きだから」と「好き」で答えてもいいんですが、それでは、多分、私が他のことをやってる理由が分からないと、ますます、混乱する人もいるようです。
私は、コミュニティをデザインしたいんです。
もしかしたら、自分がずっと住むかも知れない、このロサンゼルスという町を、もっと住みやすくしたいと思っているのです。
ロサンゼルスは、車社会です。この町に住んでる日本人の多くは、日本食は、主にサウスベイというところにある日系のマーケットに買い物に行きます。でも、年をとったり、体を壊したりすると、誰かの運転に頼らなければならなくなります。レストランも同じです。
キッチンごと移動できるフードトラックは、使い方によっては、その問題を解決できるかもしれません。
これは、フードトラックを始めた理由のほんの一つですが、私の中には、そんな妄想がいつも駆け巡っています。
先週の金曜日は、いつものKOGIのトラックが故障して、別のトラックでやってきたので、バナーをかけて、わかるようにしてます。マルコ、いつもありがとう!
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先週の木曜日、チャノマハウスのキッチンに集まってくれたお友達。
今度、お手伝いすることになった、牡蠣のトラック The Jolly Oyster のメニューを一緒に考えてくれてます。
チャノマハウスでは、誰か日本からお客さんが来たり、誰かが美味しいものをシェアしたい時などに、「河童バー」ということで、集まることがあります。私の昔から使ってる、ネットでのハンドルネームが「かっぱ@ロス」だったりするので、その名前になりました。
去年、何回かやってみて思ったのは、確かに楽しいんだけど、私には物足りない。
何が物足りないかっていうのを考えた時に、
「未来をじっくり語れない!」
というのが、その原因だと気付きました。
ので、今年からは、未来のことを話せるメンツで、建設的なテーマで開催します。
人数を集めることは、いつでもできるし、集まるだけ、楽しいだけの宴会なら、いろんなところでやってるので、河童バーは、かっぱの都合で、未来を作る場にします。(宣言!)
この日は、牡蠣の開け方(シャック!)を、マリちゃんがみんなに教えて、有意義な時間となりました。また、ひろ子さんをはじめ、お料理得意な人たちの意見や、アメリカ永住組の貴重な意見がたくさん頂けて、ありがたかったです〜!次のイベントもよろしくお願いします!
牡蠣ラーメン、牡蠣焼きそば、もちろん生牡蠣も食べて、牡蠣フライまではできなかったけど、お腹いっぱいになりました。牡蠣焼きそばは、土曜日のLa Canadaのファーマーズマーケットで好評でした!
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私の住んでるロサンゼルス空港の南の小さな町、エルセグンドは、この写真のマンハッタンビーチと空港の間にあります。
このエルセングンドという町に引っ越すのを決めたのは、カービー、私の旦那様です。
上の娘が小学校に上がる前に、彼は、それまで住んでいたパサデナの友達の家を出て、ビーチの近くに住みたかったようで(サーファーです)、自分で色々調べていたようです。
「学校もいいし、ロサンゼルスで一番犯罪率が低いから」
と、一度、見に行こうと、見に行きました。
カービーは、日系4世で、ロサンゼルス生まれ、ロサンゼルス育ち。
私たちが知り合ったのは、80年代半ばの東京。バブルがはじけ始めた頃でした。
今でこそ、Husbandだと人に紹介するのも、慣れてきましたが、私たちは、ずっと友達みたいな関係です。
結婚しようと思って、結婚したわけでもないので、本当に、「家族」になるまでに、ずいぶん時間がかかりました。
エルセグンドの高校は、テレビドラマ「OC」をはじめ、多くの映画の撮影現場として使われている美しいキャンパスです。確かに安全そうな町で、住みやすそうでした。
空港を見渡せる坂の上で、空港をさしながら、カービーが言いました。
当時、私はまだアメリカでの運転免許も持っていなくて、パサデナで通ったコミュニティカレッジにも、自転車で行ってたのです。
「ほら、ここなら、喧嘩して、日本に帰りたくなっても、すぐに飛行機に乗って帰れるだろ?」
その時のカービーの顔を、私は覚えてません。
半分冗談で、半分本気だな、こいつ。ってことだけは伝わりましたけど。(^^)
私は、その後、車の免許も取って、日本にも何ども行ってます。
でもなぜか、喧嘩して帰ったことはありません。
今は、もう両親もいないし、帰る場所も、ほぼないに等しいのだけど、
その前から、私のホームは、カービーがいるところになってました。
こんな人たちと一緒に、私は、まいにちの世界を作っています。
もっと沢山、登場人物はいますが、とりあえず、ここ一週間のメインの登場人物。
え?まだ、私が何をする人かわからないって?
私は、自分の心の平和を保ちながら、未来を建設するための毎日を作る人です。
そう努力しています。
そのために、やった方がいいなと思うことは、優先順位をつけながら、何でもやっちゃうというスタンスです。だから、「これ!」ってひとつには決められないし、決めない。決めちゃうことで、優先順位が違ってくることもあるし、目的の本質的なところから外れてしまうかもしれないからね。
こんな生き方する人、これからもっと出てくると思う。
そして、人も世界も、もっと自由になる。
少なくとも、私はそんな妄想をまいにちしてる。
それが、何かに反対したり、人を批判したりするより、本当に自分が作りたい世界を作るための一番の近道だと教えてもらったから。
ほら、ジョン・レノンの歌にもあるじゃん。
Imagine 想像してごらんよ、ってね。
*通称「かっぱ」ロサンゼルス在住。
スーパーフリーター これまで経験した職業30以上。
やってること、多数。最近、日本とアメリカを再び行き来し始めた。
ブログ「FLAT CHANOMA」で、自分史を執筆中。